仏舎利塔


海岸沿いにある小高い丘
その中腹にポツリと1件の家がある。
180℃カーブが続く急な上り坂、
車一台通るのがやっとな細い道
ココに来た人が皆、疑問に思うであろう。
『何でこんな所に家があるの?』と。
そこは地元の人も恐れる幽霊屋敷だった。


今から数十年昔、この家には父と幼い子供が3人住んでいた。
ある日この家に空き巣狙いの泥棒が入る。
しかし泥棒は家にたまたま居た父に見つかってしまう。
その時この家には父と子供3人が居た。
父と泥棒は取っ組み合いになるが、
凶器を持った泥棒に父は殺されてしまう。
そしてその後、残された幼い子供3人も・・・・。
泥棒は自分が殺害した家族の死体を押入れに入れ逃亡してしまう。
殺害から数ヵ月後、遺体は発見される。
それ以来この家は幽霊屋敷と恐れられた。
今まで数人の除霊師がココを訪れたらしい。
その中には住み込みで除霊する坊さんも居たそうだ。
しかしそのお坊さんも数ヶ月後、押入れの中から変死体で見つかる。


雨の降る夜中、仏舎利塔へ向かった。



噂の幽霊屋敷の玄関
意外と綺麗だ。
噂によると玄関側の建物は後から増築されたそうだ。
(注)この日は雨が降っていました。



玄関横にある石碑。
お墓なのか何なのかは分からない。
右端に見える白い柱が玄関だ。



噂で殺害があったと言われる昔の建物
こっちの方はいつ来ても雨戸が閉められている。
噂は本当だったのか?
この建物から左側が増築されたようだ。
そしてこの道を右側に上ると仏舎利塔がある。
仏舎利塔へ行ってみる。



これが仏舎利塔と言われる物だ
円形で中央部が天に向かって鋭く伸びている
そして東西南北の方角を仏様が見つめている。
闇夜に浮かぶ白い影はとても不気味だった。


後日編

後日『九州おっさんの怖い話』の調査隊一行様を
仏舎利塔へ案内した。
何とこの日は惨殺があったと言われる家で、
お坊さんがお経を唱えている真っ最中であった。
家は撮影不可。
仏舎利塔へ登る。



この日は大雨。
空も雲一色だった。



結構大きいな・・・・。
昼と夜じゃ雰囲気が全然違う。



仏舎利塔の展望台から海が見える。
宮崎名物『鬼の洗濯岩』が分かるだろうか?